日帰りナイトハイクとは?コース計画から装備・持ち物、注意点まで徹底解説!
ナイトハイクしてみたいけど、難しそう。。。
どうやったらいいか分からない。。。
こう思っている人が多いのではないでしょうか??
登山夜景に魅せられてすっかりハマってしまった私は、なんと通算で60回以上ナイトハイクに出かけていました!(多すぎか!笑)
そんな私が、日帰りナイトハイクの計画や持ち物、注意点など、ナイトハイクのノウハウをご紹介します!!
そもそも日帰りのナイトハイクとは
⬇参考動画はこちら!
ここでいう日帰りのナイトハイクとは、テントや山小屋に宿泊することなく夜間に山行することを指します!
プランとしては、
✅夕方に登り夜に下山する
✅深夜に登り朝方に下山する
✅夜に登り夜に下山する
という3種類に分けられます!
では、それぞれのナイトハイクのプランの特徴をご説明いたします!
①夕方に登り夜に下山する
これは、山頂で日の入り・夕焼け、夜景を見るパターンです。
西側にかけて眺望が開けている山では特に有効な計画ですね!(`・ω・´)
事前に日没の時間を調べておき、その時間に山頂に着くよう計画します。
下山時は夜の時間帯になりますが、登りの時と比べ所要時間が少ないので暗闇を歩く時間が少なくなります。
日没の時間帯は街明かりも多く夜景が美しく見えますから、日帰りのナイトハイクで最もメジャーな計画がこの夕方~日没にかけての計画ですね(^^)
マジックアワーの時間について
太陽が完全に沈んだあと、空が真っ暗になるまでには時間がありますよね。
夕焼けのオレンジと夜空の青が共存するこの時間をマジックアワーと呼び、夜景と一緒に見るととんでもなく美しい景色になります!!!
(↓場所によってはこんな景色が!)
【完全日没の目安】
・夏季:日没後80分~90分
・冬季:日没後60分~75分
夏は太陽の動きが遅く、完全日没になるまで時間がかかります。
一方、冬は太陽の動きが早く、マジックアワーの時間がすぐに終わってしまうため注意が必要です。
②深夜に登り朝方に下山する
これは山頂で星空・夜景・日の出を見るパターンの計画です。
深夜に山に登り、日が出た後に下山するプランです。
東側にかけて眺望が開けている山では特に有効な計画ですね!(`・ω・´)
事前に日の出の時間を調べておきましょう!
【日の出時間の目安】
・夏季:日没前80分~90分
・冬季:日没前60分~75分
時間の目安は日没と同じです。
星空を撮影したい場合は、日の出の時間よりもかなり早めに山頂に着く必要がありますね。
※ご来光撮影の注意点
山頂で迎える日の出は、地上で迎える日の出よりも早く顔を出します。
インターネットなどで調べた日の出の時間よりも、10分くらい前からカメラをセットしておくことをおススメします!
③夜に登り夜に下山する
これは、星空・夜景のみを撮影パターンの計画ですね。
正直、この計画はお勧めしません!
終始、暗い山の中を進むことになりますから、精神的なストレスが大きいです。。。
”駐車場から歩いて10分”
といった展望台のような場所であれば問題ありませんが(^^;)
(軽いハイキンコース程度ですね)
以上が、日帰りナイトハイクの計画パターンでした!!
ナイトハイクに出かけよう!
先ほど、ナイトハイクのプランのパターンをご紹介しました。
ここからは、日帰りでナイトハイクをするために必要なことを、計画・準備・山行の3つに分けてできるだけ細かく解説していきます!
~計画編~
山頂で見る日の出や日の入り。
街を見下ろせる眺望のある山であれば、きっと夜景は美しいはず。
では、どんな山、どんなコースがナイトハイクに適していて、どんなコースを避けるべきか、ご説明いたします!
①難易度の高い山は避けること
難易度の高い山へナイトハイクするのはやめましょう!(当然ですね)
ガレた道や鎖場を夜に下山することは、想像以上に難しいです。
また、山頂まで2時間以上要するような長距離のコースも避けましょう。
暗闇の中、長時間歩くことは精神的に結構きついです(・・;)
あくまで私の体感ですが、コースタイム片道2時間を限度に山を選びましょう!
②公共交通機関を使わない
まず、ナイトハイクの鉄則として、できるだけ最短ルートを選びましょう!(所用時間の少ないコース)
理由は①でも説明した通り、夜間の歩行時間を減らすためです。
また、夜になると登山口へ向かうバスは無くなってしまいます。
そのため、ナイトハイクするときはできるだけ自家用車(もしくはバイク)で登山口まで移動しましょう。
ナイトハイクをする時間であれば、登山口前の駐車場が混雑している心配はありません!
車を持っていない人からするとハードルが高いですが、仕方ありませんね。。。
③生息する虫・動物の確認
これはナイトハイクに限った話ではありませんが、その山に生息する虫・動物について下調べしておきましょう!
夜になると獣や害虫の検知が遅れてしまいますので、普段の登山以上に警戒する必要があります。
何が生息しているか事前に知っていれば、夜間に遭遇しても大きな恐怖を感じることは少なくなります。
(得体が知れないまま山の中を歩くのが一番怖いですから。。。)
~こりおつの失敗~
夏場に丹沢の山へ登った時、ヤマビルの被害に遭いました。(1匹だけでしたが。。。)
日中に歩いているときは、ヒルを見かけたら噛まれる前にすぐ払いのけて防いでいましたが、さすがに夜に検知するのは難しかったです。。。
他には、真夜中の山中で「キャーーーーっ」という女性の悲鳴が聞こえて、驚いたまま帰って調べてみたらキツネの鳴き声だった、なんてことも。笑
下調べは大切!(`・ω・´)
~準備編~
続いて、ナイトハイクへ向かう準備をしましょう!
ここではザックや登山靴・飲食料のほかに、普通の日帰り登山からさらに追加で必要なものについて紹介します。
ヘッドライト(照明類)
これは説明すらいらないかもしれません。
替えの電池も忘れずに!
当たり前ですが登山道に街灯は無いためナイトハイクにヘッドライトは必須です。
こりおつおススメのヘッドライト
ヘッドライト選びで注意したいのは、明るさ(単位:ルーメン)です!
・キャンプ用 :50ルーメン程度
・ナイトハイク用:200ルーメン以上
と、ヘッドライトの中でも明るさの強さで種類が分かれています。
ナイトハイクする場合には、必ず200ルーメン以上の明るさを持つヘッドライトを選びましょう!
こりおつ的には、デカトロンのヘッドライトが おススメです。(\3,790)
200ルーメンの明るさがあることはもちろん、電池が充電式なのでUSBで充電することができる唯一のヘッドライトです。
乾電池を持ち歩く必要はなく、スマホの充電池と併せて使えるのが特徴です。
【なぜ、ヘッドライトでないとだめなのか?】
こりおつ的に、スマホのライトや、懐中電灯はNGですっ!!
スマホのライトは一見、強い明かりのように見えますよね。
ヘッドライトは広範囲を照射できるよう設計されているのに対して、スマホのライトは一点集中型で明かりを放ちます。
実際に使ってみるとわかるのですが、スマホのライトだと足元こそ照らせますが視界はかなり暗いです。
夜の山の中ではかなりの恐怖を感じます(T-T)
さらに片手がふさがってしまいますので、スマホのライトでナイトハイクするのはNGです。
次に懐中電灯。
これは明るさではなく、”照らす角度”的にNGですっ!
ヘッドライトは頭上から下に向かって照射するのに対し、懐中電灯は手に持つので横から地面を照射することになります。
平坦な道であればこれで十分ですが、岩が転がる登山道では横からの照射では道を照らしきれません。
大きな岩の影に小さな岩が隠れてしまい、歩行が難しくなってしまいます。
また、登山は転倒のリスクと隣り合わせですから、片手がふさがってしまうこともいけませんね。
ナイトハイクするときは必ず、ヘッドライトを準備しましょう。!!
防寒具
防寒具は、普通の登山の時よりも多めに持っていく必要があります!
夜の山は皆さんが想像するよりもずっと寒いです。
日中に風がなくても夜になると強く吹く、なんてこともしばしば。
標高100m登ると気温が0.6℃下がると言われています。
小さく持ち運べるライトダウンなんかがあると便利ですね(‘ω’)
荷物は増えてしまいますが、めんどくさがらず、防寒具は多めに持っていきましょう!!
こりおつおススメの防寒具
断然、デカトロンのフリースをおススメします!(\1,290)
アウターの下に着る用として購入したのですが、暖かいことはもちろん、ストレッチ性があって可動域が広く確保できるし、なにより2Lの圧縮袋に入るのがありがたい!
着ないときはコンパクトに収納。
ハイカーにとってはありがたいフリースです。
~こりおつの失敗~
7月上旬の夏場にナイトハイクした時のこと。
山頂が、予想以上に風が強い。。。(気温25℃、風速13m。体感温度は12℃)
7月にダウンなど持って行くはずもなく
夏場で暑くて汗かくし、防寒着は少なくていいかぁ
なんて楽観視してた自分を殴ってやりたい。。。
さらに、持ってきたガスでお湯を沸かして温まろうとするも、強風で火が付かず。。。
7月上旬の夏場なのに、身体を震えさせながら写真を撮っていました(T-T)
あったら便利なもの
◆ガス・クッカー類
お湯を沸かして、カイロ替わりに鍋を手に持つと温まります。
暖かい飲み物を飲むと寒さも落ち着きますね。
(夜景を前に飲む飲み物がこれまたうまいっ!)
【参考】
デカトロンのクッカーセット(\1,990)
➡鍋、フタ、フォーク、スプーン、ボウル、これ買っておけばすべて揃います
◆一眼レフカメラと三脚
山頂からの夜景は息をのむほどの美しさです。
「この夜景をきれいに写真におさめたい…..!!」
やはり夜景を上手に撮るには、スマホではなく一眼レフカメラですね。
夜景の撮影に三脚は必須ですから、合わせて持っていくことをおススメします!!!
↓夜景を上手に撮影するカメラ設定はこちら!
ポートレート写真
夜景を前にしたとき、ぜひ撮ってほしいのがポートレート写真!
夜景と人が一緒に撮れる画角をさがして撮影します。
シャッター速度は1秒が限度。
あとはF値の値を下げ、ISO感度を上げて夜景の光を取り込みます。
そうすると、こんな感じ。
人のシルエットを入れることで、目の前の夜景がどれだけダイナミックなものであるかが伝わりますね!
(↓この写真を撮ったのはここ!)
素敵な登山夜景を見つけたら、ぜひチャレンジしてみてください。
◆ナルゲンボトル
ランタンを忘れてしまったとき。
よく災害時の知識として、”ペットボトルの下にスマホのライトを当てるとランタン代わりになる”と紹介されていますよね。
あれ、ナイトハイクでも十分に活用できるのです(`・ω・´)
これをナルゲンボトルでやってみると……..
一気にネオンカラーのおしゃれな照明に!!
何色かボトルを持ち寄ってカラフルに並べてみてもいいかもしれませんね(^○^)
【参考】
デカトロンのハイキングボトル(\690)
➡グリーンとオレンジの2色展開で、取っ手付き、クイックオープン式と機能性も抜群。
もちろん、ボトルライトとしても活用できますよ(‘ω’)
~山行編~
では、実際に登山するときに気を付けなければいけないことは何か?
ナイトハイクならではの山行時の注意点を3つ、ご説明します!
①音を鳴らして歩く
山にはシカやムササビなど夜行性の動物がたくさん生息しています。
「夜だけど、お邪魔してます!!」
と、彼らに知らせるために、音を鳴らしながら歩きましょう!
鈴を鳴らすのが一番簡単ですが、ラジオや好きな音楽を大きめの音量で流してもいいですね。
※登山道によっては近くに住宅があります。
近隣の迷惑にならないよう注意を払いましょう。
②地図アプリを使う
ナイトハイクにおいて最も重要なのが、道に迷わないこと!!
必ず地図アプリを事前にダウンロードしておき、現在の自分の位置情報を確認しながら歩きましょう!
夜の登山道は道がわかりづらく、ルートをロストしてしまうことがしばしばあります。
(特に、沢の跡をまたぐようなコースは間違えやすい!)
いまは無料のアプリが充実していますので、ぜひに活用してください。
また、下山ではなく登山時の話ですが、分岐に差し掛かったら必ず来た道を振り返りましょう。
これ、めちゃくちゃ重要です!!!
下山時に見る登山道の景色は、登った時と全く違うものになると思ってください!
どんなに登山に慣れていても、マジでわからなくなります。
自分が来た道は、標識のどの方面に該当するのか。
必ず、分岐では一度立ち止まってあたりを見渡し、帰るべき道を確認しましょう!
~こりおつの失敗~
ナイトハイクに慣れてきたころ、早く帰りたくて下山を急いでいました。
もう夜の登山になれたし、地図見なくても余裕っしょ!
ナメてますね。案の定、道を間違えました。笑
幸い、この時は地図アプリをつけていたのですぐさま元の道に戻ることができましたが、もし位置情報を付けていなかったらと思うと、今でもゾっとします。。。
③クモの巣に気を付ける
意外な注意点だと思いますよね??
これは、夏~秋にかけての注意点です。
日中はたくさんの人が歩いていますから、クモの巣に遭遇する機会は少ないです。
(たくさんの人が通るため、クモが巣を張ろうとしても壊れてしまう)
しかし夜になると、長時間誰も道を通っていないので、クモがあっという間に巣を張ってしまします。
(特に手すりのある橋がやばいです。。。)
さすがに、これを夜の山行中にヘッドライトで全て検知するのは難しい。。。。。
木の棒をもって、顔の前でブンブン振りながら歩くことをおススメします!!
(正直、対策はこれぐらいしかなく、私もいつもクモの巣を顔にくらっています。笑)
まとめ
山頂から眺める夜景・日の出・日の入りは本当に美しいです!
また、その時間には山頂に人がおらず、絶景を独り占めできる贅沢な時間を味わえます!
日帰りナイトハイクは確かに危険と隣り合わせではありますが、その分、特別な経験が得られることは言うまでもありません。
ナイトハイクに行く際には、事前にしっかり準備をしてのぞみましょう!
では、また(`・ω・´)
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